
WiMAXは家だけでなく外出先でも手軽にインターネットが使える通信サービスのことです。
現在は「WiMAX2+」回線に2013年2月31日から移行しており2020年4月からWiMAX2+のみの提供になっています。
旧回線でありWiMAXよりも通信速度が飛躍的にアップし、下りは13.3Mbps・上り15.4Mbpsだったのが、WiMAX2+に移行してからは下り558Mbps、上り30Mbpsと比べものにならない速度になりました。
そんなWiMAXの魅力や性能、おすすめのプロバイダ選びなどについてここでは詳しく解説していきます。
・ギガ放題の制限について
・WiMAXのギガ放題がおすすめな人
・WiMAXのギガ放題をお得に契約できるプロバイダ
1.WiMAXのギガ放題で抑えるべきポイントは3つだけ
WiMAXのギガ放題は無制限でインターネットが使えるといわれていますが、それは本当でしょうか?
ここではWiMAXのギガ放題を契約する前に、必ず抑えるべきポイント3つを紹介します。
1-1.ギガ放題でも速度制限がかかる
そもそもWiMAXのギガ放題とは、毎月のデータ使用量において追加料金を支払う必要がなく安心してインターネットを利用できる通信プランのことです。
しかしそんなインターネットサービスですが、どんな場合でも無制限と言うわけではありません。
ギガ放題プラン | ハイスピードプラスエリアモード | |
速度 | 1Mbps | 128Kbps |
制限期間 | 8時間程度 | 月末まで |
データ通信料 | 3日間で10GB | 月間7GBまで |
表を見ていただくとわかるように、ギガ放題プランは3日間に10GBのデータ使用量を超えてしまうと通信制限がかけられてしまいます。
とはいえ、速度は1Mbps程度出るので動画の視聴やネットサーフィン程度であれば不自由なく使えます。
そして制限される時間も8時間程度なので半日は待っていればまた元通りの通信速度で利用できます。
そしてハイスピードプラスエリアモードと呼ばれるauのLTE回線を利用した通信は月間7GBで通信制限がかけられてしまいます。
このハイスピードプラスエリアモードは、WiMAXの電波が届きにくい山間部や地方といった場所で有効な機能です。
しかし通信制限がかけられてしまうと128kbpsとかなりきつめの制限なので動画の視聴やゲームといった用途では不便を感じることも。
さらに速度制限は月末までかけられてしまうので要注意のオプションです。
1-2.LTEオプションの利用は注意が必要
先ほど解説したハイスピードプラスエリアモードはLTEオプションとなっていますが、WiMAX2+であればほとんどのプロバイダで無料でこのオプションがついてくるので問題ありません。
しかしプロバイダによってはこの無料オプションを付ける条件として「3年契約プラン」に加入しなくてはならないなどの制約があるので、契約時には条件なども確認しましょう。
1-3.「7GB」の通常プランは選ぶ必要はない。
以上のことから、費用面や通信制限の面から考えてもWiMAXは通常プランよりもギガ放題プランの方が何かとお得なことが多いことが分かります。
一例ではありますがBroadWiMAXの通常プランとギガ放題で比較してみました。
比較ポイント | 通常プラン | ギガ放題 |
---|---|---|
料金 | 2,726円 | 3,411円 |
月間データ容量 | 7GB | 無制限(3日10GB) |
通信制限時の速度 | 128Kbps | 1Mbps(1,000Kbps) |
au4GLTEオプション | 1,005円(3年契約で無料) |
通常プラン(7G)とギガ放題を料金面で見てみても、あまり差がない事が分かります。
その他のプロバイダでもギガ放題プランの方が通常プランよりも料金が高く設定されていますが、
差額は数百円程度なので気兼ねなくインターネットを使うならギガ放題プランを選んだ方が良いです。
2.WiMAXのギガ放題プランを他社比較
WiMAXのギガ放題プランを提供しているプロバイダはいくつもあります。
ここでは料金面・通信速度・実質月額料金などを項目別に分けて他社比較をしていきます。
WiMAXのギガ放題プランを契約する際にぜひ参考になる内容なのでお楽しみに!
2-1.月額料金を比較
DTI WiMAX2+ | どんなときもWifi | Y!mobile | docomo Wifi | |
月額料金 | 2590円~ | 3280円~ | 4380円~ | 6990円~ |
まず3社の月額料金の面に絞って見ていくと、DTI WiMAXが一番安いことが分かります。
Y!mobileはベースが月々7GBまでの制限プランで3696円ですが、アドバンスオプションと呼ばれるオプションを付けると実質無制限でWifiが利用できる仕組みとなっています。
2-2.通信速度は?
DTI WiMAX2+ | どんなときもWifi | Y!mobile | docomo Wifi | |
下り最大速度 | 440Mbps | 150Mbps | 612Mbps | 1237Mbps |
上り最大速度 | 20Mbps | 20Mbps | 11.2Mbps | 38.2Mbps |
通信速度はお住まいの地域や利用時間帯によってこの通りではありませんが、平均すると表のようになります。下り・上り共にdocomo Wifiが優れているという結果が出ました。
しかし実際にはこれらの速度が出ることはほとんどないのが現状です。
そのためお使いの条件によってこの速度は大きく異なるので必ずプロバイダのエリア検索を確認するようにしましょう。
2-3.通信制限について比較
DTI WiMAX2+ | どんなときもWifi | Y!mobile | docomo Wifi | |
通信速度 | 3日間で10GB以上 | 3日間で10GB以上 | 3日間で10GB以上 | 3日間で10GB以上 |
制限後速度 | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps |
速度制限に関しては3社とも同じ条件です。そのため通信速度や制限に関してはどのプロバイダのものを選んでも変わらないのであまり考慮する必要はありません。
なお、以下は用途別の速度目安を表にしました。
速度の目安 | 利用用途(下り) |
---|---|
1Mbps | ホームページの閲覧、メール受信 |
3Mbps | YouTube動画(中程度の画質での視聴:720p)、ビデオ通話 |
5Mbps | YouTube動画(高画質での視聴:1080p)、オンラインゲーム(スマホ) |
100Mbps | オンラインゲーム(パソコン)、4K動画の再生 |
速度の目安 | 利用用途(上り) |
---|---|
1Mbps | メールなどのテキストメッセージ送信、お問い合わせフォームなどの送信 |
3Mbps | SNSの写真投稿、ビデオ通話などの映像送信 |
10Mbps | SNSの動画投稿、YouTubeなどのライブ配信 |
100Mbps | オンラインゲーム(パソコン) |
下り速度とは、Webサイトや動画視聴をする際に関わる用語で「受信」という意味で理解すると覚えやすいです。
反対に上り速度とは「送信」を意味しており、メールを送信したり動画投稿・コメント送信をするときに関係する速度のことです。
2-4.平均料金には差がある?
WiMAXを契約する際には月額料金だけでなく、実質料金というものを考慮する必要があります。プロバイダによっては契約年数やキャンペーン・端末代金や初期費用などが異なるので、全体的に必要な費用を見ていくことが大切です。
DTI WiMAX2+ | どんなときもWifi | Y!mobile | docomo Wifi | |
月額料金 | 2590円~ | 3480円~ | 4380円~ | 6900円~ |
初期費用 | 3000円 | 3000円 | 3000円 | 3000円 |
キャンペーン | なし | なし | アドバンスオプション初月無料 | なし |
端末代金 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
実質月額料金 | 3601円 | 3605円 | 4651円 | 7025円 |
表を見るとDTI WiMAX2+が月額料金・実質月額料金共に一番安いことが分かります。
docomo Wifiにおいては、すでにスマホや携帯電話で契約している人くらいしか選ぶメリットはありません。
2-5.プラン変更はできる?
大抵のWiMAXプロバイダでは1ヶ月単位でのプラン変更が出来るようになっています。
そのため、外出や旅行が多くなり多くデータ容量を使うと予想される月の時には「ギガ放題プラン」を、あまり使わない月の時には「通常プラン」と使用状況に応じてプランを変更できるので大変便利です。
3.WiMAXのギガ放題プランがおすすめな人は?
WiMAXのギガ放題プランがおすすめできる人は
- パソコンを日常的によく使う人
- スマホやノートPCなどで動画視聴やゲームをする人
- 速度制限が不安な人
が挙げられます。
3-1.パソコンを日常的によく使う人
毎日インターネットを使う人はぜひギガ放題プランがおすすめです。
通常プランの7GBはサイトの閲覧で考えると1日800ページ程度の容量です。特に仕事などでインターネットを使う場合には利用できる範囲が狭すぎる容量といえます。
さらにネットショッピングでは多くの画像を読み込むことになるので、すぐに7GBを超えてしまいます。
3-2.スマホやノートPCなどで動画視聴やゲームをする人
YouTubeやネットゲームなど多くのデータ容量必要とするコンテンツを日常的に利用する人にもギガ放題プランがおすすめです。
特に動画はサイトの閲覧よりもはるかにデータ容量が多くなってしまい、7GBの通常プランではすぐに通信制限がかかってしまいます。
スマホでの動画視聴でも毎日1時間程度で2週間程度で7GBを超えてしまいます。
パソコンであれば1週間も経たないうちに7GBの制限を超えてしまいます。
3-3.速度制限が不安な人
自分の使っているデータ容量は、ルーターの画面に表示されているので確認することが出来ますが、何度も確認をしながら使うことが億劫という人にもやはりギガ放題プランはおすすめです。
3日間で10GBという制限はついていますが、速度制限がついても一晩経てばまた制限は解除されますし、制限自体も1Mbpsとゆるいのであまり気にする必要がありません。
4.WiMAXのギガ放題を契約できるおすすめプロバイダ
UQ WiMAXが取り扱ってる「WiMAX」が「WiMAX2+」に移行されて、プロバイダで料金が変更になってきています。
その中で、あなたがWiMAXで重視する点によって選ぶべきWiMAXは違ってきますが、大体の方は「速度」と「料金」ではないでしょうか?
まず、皆さんに知って欲しいポイントは
・プロバイダで速度は、変わりません。速度は利用する端末で変わります。
・3日で10GBの速度制限は全プロバイダ同じ。
こういった部分を加味すると、あとは「料金」と「最新端末」次第でWiMAXのプロバイダを決めるのおすすめします。
製品名 | Speed Wi-Fi NEXT WX06
|
Speed Wi-Fi NEXT W06
|
製造元 | NECプラットフォームズ株式会社 | ファーウェイ・ジャパン株式会社 |
対応ネットワーク | WiMAX2+、au 4G LTE | WiMAX2+、au 4G LTE |
下り最大速度 | 440Mbps※1 | 1.2Gbps※3 |
上り最大速度 | 75Mbps※2 | 75Mbps※4 |
こちらの端末が2020年4月時点で最新の端末になります。
どちらがおすすめというと最大下り速度が1.2Gbpsの「W06」になります。
速度に特化したもので、簡単にいうと一人で利用する分にはおすすめで、「WX06」は広範囲で使う際におすすめの最新機種になります。
次に、この最新機種「W06」と「WX06」が対応したWiMAXプロバイダの料金を比較してみました。
*WiMAX2+は3年間の契約なので3年間のトータルしたお支払い料金でまとめてます。
初期費用 | 3年間の月額料金 | 端末料金 | キャッシュバック | 3年間トータル料金 | |
GMOとくとくBB | 3,000円 | 152,160円 | 0円 | 34,700円 | 120,360円 |
JP WiMAX ※現在新規受付停止中 | |||||
クラウドモバイル | 3,000円 | 131,100円 | 0円(旧端末のみ) | amazonギフト10,000円 | 124,100円(旧端末のみ) |
ASAHIネット | 3,000円 | 132,990円 | 0円 | 10,000円 | 125,990円 |
DTI WiMAX | 3,000円 | 126,670円 | 0円 | なし | 129,670円 |
BroadWiMAX | 3,000円 | 128,626円 | 0円(OP条件あり) | なし | 131,626円(OP条件あり) |
カシモWiMAX | 3,000円 | 130,368円 | 0円 | なし | 133,368円 |
Tikiモバイル WiMAX | 0円 | 143,640 | 0円 | なし | 143,640円 |
hi-ho | 3,000円 | 144,960円 | 0円 | なし | 147,960円 |
BIGLOBE | 3,000円 | 136,300円 | 19,200円 | 7,000円 | 151,500円 |
UQWiMAX | 3,000円 | 139,680円 | 15,000円 | なし | 157,680円 |
@nifty | 3,000円 | 150,890円 | 20,000円 | なし | 174,652円 |
*全プロバイダWIMAX2+のギガ放題での料金計算になります。
*ギガ放題とは「通信量無制限の使い放題」+「au 4G LTEハイスピードエリアモード」が併用できるサービスです。(3日で10GBの制限はあります)
この中で、キャッシュバックが多い「GMOとくとくBB」と月額料金が最安値の「DTI WiMAX」が結論オススメです。
・キャンペーンやキャッシュバックが欲しい人は、「GMOとくとくBB」
・キャッシュバックなどの手続きなど必要なく、料金を安く、手続きを簡単に行いたい方は「DTI WiMAX」
このようにおすすめの中でも重視するものを2つ分けました。
理由は、WiMAXの比較するべき点が「キャンペーン」と「月額料金」しかないからです。速度は端末で決まりますので。
次に詳しく説明していきます。
4-1.DTI WiMAX
提供元:DTI WiMAX公式
今回一番オススメしているのがDTIのWiMAX2+サービスの利用です。
プラン名 | DTI WiMAX 2+ ギガ放題プラン(3年) | DTI WiMAX 2+ モバイルプラン(3年) |
データ容量 | 使い放題 | 月間7GB |
事務手数料 | 3,000円 | 5,500円 |
端末代金 | 0円 | 0円 |
LTEオプション月額料金 | 0円 | 1,000円 |
月額料金 1ヶ月目〜2ヶ月目 | 0円 | 3,500円 |
月額料金 3ヶ月目 | 2,590円 | 3,500円 |
月額料金 4ヶ月目〜 | 3,760円 | 3,500円 |
DTIで契約すれば以下のようなメリットがあります。
- 月額料金がどこよりも安い
- キャッシュバックの受け取りがない
- ○ヶ月無料のキャンペーンを行っている
DTIはGMOとくとくBBやASAHIネットのようなキャッシュバックが無い代わりに、どのプロバイダよりも月額料金が安いです。
しかも、2020年3月現在では最初の2ヶ月が無料となるキャンペーンを行っています。
3ヶ月目は2,590円で、4ヶ月目~3,760円と一番高くなる4ヶ月目以降でもかなり安いです。
また、キャッシュバックを受け取る必要がないので、手続きし忘れるといったことがありません。
GMOとくとくBBでキャッシュバックを受け取り忘れて、結果高額になってしまう可能性を考えると、かなりお得だと言えるでしょう。
\端末0円!月額が業界最安値級!/
4-2.GMOとくとくBB
画像出典:GMOとくとくBB
\端末0円!料金が業界No.1の最安値!/
自身でキャッシュバックを受け取り忘れない自身があるのならば、GMOとくとくBBでの契約が一番安くなります。
プラン名 | ギガ放題プラン | 7GBプラン |
事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
端末代金 | 0円 | 0円 |
LTEオプション月額料金 | 0円 | 0円 |
端末発送月 利用料金 | 3,609円の日割り(キャンペーン割引) | 3,609円の日割り |
1ヶ月目〜2ヶ月目 | 3,609円(キャンペーン割引) | 3,609円 |
3ヶ月目以降 | 4,263円 | 3,609円 |
他のキャッシュバックが付いているプロバイダだと高くて1万円ぐらいですが、GMOとくとくBBのキャッシュバックは34,800円と飛び抜けています。
圧倒的なキャッシュバック金額なのですが、貰えるのは契約してから12ヶ月後になります。
しかも、契約から11ヶ月後にGMO専用メールアドレスに届くキャッシュバック特典振込先を確認するメールに翌月までに返信する必要があります。
これを忘れるとキャッシュバックを受け取れないというリスクがあります。
GMOとくとくBBのキャッシュバックを受け取り忘れない方法
よほど記憶力が良くない限りはGMOとくとくBBのキャッシュバックを覚え続けるのは難しいです。
12ヶ月間キャッシュバックのことを覚え続けなくても、11ヶ月後に届くキャッシュバック特典振込先確認メールに返信すればよいのです。
なので、以下のような対策を行えばキャッシュバックを受け取り忘れないのでおすすめです。
- GMOとくとくBBと契約し端末が発送された月を1ヶ月目とし、スマホで11ヶ月後にアラームを入れます(4月に申し込んだら翌年2月)
- アラームが鳴ったらGMOとくとくBB専用メールアドレス内のメールをチェック
- 届いていればすぐに返信手続きを行い、届いてなければGMOとくとくBBにいつメールが届くか問い合わせて、再度アラームをセットする
例えメールを確認して手続きを行っても振込先登録の申請書に不備があると受理されないので注意してください。
利用料金未納・メール受け取り前にWiMAX2+サービス解約なども受け取ることができません。
5.知らないと損!キャンペーンの落とし穴とは?
通信速度やデータ容量では差が図れないWiMAXギガ放題プランは、各社キャンペーンやオプションサービスなどで会社の強みをアピールしています。
しかしWiMAXの契約において意外と多いのが「キッシュバックを受け取れなかった」といったコメントです。
これには理由があります。
- 受け取り手続きができるのが契約後から1年後からなどと遅い
- 申請方法が複雑で分かりにくい・また短期間での申請という制限
- オプション契約が必要だった
などが挙げられます。キャッシュバックが受け取れなかったため、実質的に支払う料金が高くなってしまったという失敗も少なくありません。
このようなリスクを回避する方法としては「月額料金割引キャンペーン」を行っているプロバイダを選ぶと良いです。
キャッシュバックといった大きなお得感は得られませんが、毎月確実に安くなってくれるので特別な手続きが不要というのは安心です。
6.まとめ
WiMAXのギガ放題プランの魅力と選び方紹介はいかがでしたか。
通信速度や制限内容などはどのプロバイダも差がありませんが、それ以外の月額料金やキャンペーン内容によって実質月額料金は大きく異なります。
またプロバイダによっては様々なオプションも用意されているので、自分のインターネットの使い方にぴったり合った業者を選ぶことが重要なことが分かります。